歯周病は歯肉溝からはじまります |
歯肉溝にプラークがたまり、歯肉が炎症ではれて、歯肉ポケットになりました。まだ歯根膜や歯槽骨は破壊されていません。 |
歯肉のはれが大きくなり、歯周病菌が歯周組織に侵入し、歯槽骨や歯根膜も破壊されはじめました。ポケットが内部に向かって深くなり、歯周ポケットになっています。プラークや歯石が歯周ポケットにたまっています。 レントゲンで見ると、少し歯槽骨の退縮が認められます。 |
炎症がさらに拡大して歯槽骨も歯の根の長さの半分近くまで破壊され、歯がぐらつきはじめました。歯周ポケットもさらに深くなっています。 レントゲンで見ると明らかな歯槽骨の退縮が認められます。 |
歯槽骨が半部以上破壊され、歯はグラグラです。レントゲンでみると歯根の周りに歯槽骨がなくなっています。 |
歯周病菌が優勢になると炎症がおき、血管が拡張、充血するために歯肉が赤くはれ、出血しやすくなります。 |
歯周病菌が侵入すると、まず白血球(好中球)が指令を受けてたたかいますが、四方八方にミサイル(酵素)をうちまくるので、自分の身体である歯肉の繊維も破壊されてしまいます。 |
歯周病菌をたおすのは容易ではなく、長くたたかいが続きます。リンパ球やマクロファージなどの免疫細胞は、危険な合戦場から骨を遠ざけ、守るため破骨細胞を活性化させ歯槽骨を吸収、破壊します。また、歯周病菌が出す内毒素(エンドトキシン)も歯槽骨の吸収、破壊をひきおこします。 |